チームレスキューラインナップにある、春用ワックスを紹介します。
チームレスキューワックス のWAXは基本的に全ての雪で高次元に対応しますが、その中でも特に汚れた雪や春の雪に対応したものが雪虎とかいてせっこと読む春黄砂用リキッドワックス「SEKKO/雪虎」と悪雪用ワックス「黒固形」です。
今回はこの二つのワックスの違いについてご紹介します。
二つのワックスの相違点はまず「SEKKO/雪虎」が液体タイプであり、「黒固形」は円形状の固形となっています。
適応雪質は同じです。特にスピードを求めるワックスが「SEKKO/雪虎」、悪雪で止まりにくくしてくれるのが「黒固形」
車に例えると、パワーが雪虎、トルクが黒固形となっています。
「SEKKO/雪虎」
「SEKKO/雪虎」は現在バージョン4、同じ雪虎の名前で永年かけて進化してきました。
以前は黒っぽい液体でしたが現在はほぼ透明に近い薄黄色の粘土がある液体ワックスです。
このワックスの特徴は氷点下10度程度から春の陽気、4月5月6月と月山や乗鞍などの山でも使えるワックスになっています。
逆に冬の気温でも使用可能な性能を持っており山の気温変化にもしっかりついてきます。
また、昨今日本の雪は非常に汚れており、中国から飛んでくる黄砂やpm2.5、日本の花粉や火山噴火による火山灰、そして最近ではプラスチック繊維も雪の中から発見されており、空気中の汚れを多く含んだ雪が降っている状況です。
雪虎の性能は、滑ることと同時に防汚性、汚れを寄せ付けない性能があります。
これは従来のパラフィン(ロウ)ワックスが汚れを吸い込んでしまうのに対して、驚くほど汚れを寄せつけない全く別物のワックスとなっています。
環境対応では ノンフッ素、非引火性、不揮発性、人体に不活性、環境ホルモン等の該当素材は使用していません。
滑りの秘密
「SEKKO/雪虎」の滑りの秘密は、親水成分とシリコーンを融合した性能にあります。
親水成分とは、水の表面張力を壊し受け流す力で特に融雪が進んだ水分の多い雪を、まるで水の上を滑るかのように滑ります。
また、永年の研究では土の上、砂の上でも滑走テストを重ねて来ており開発者曰く土の上でも滑ります。というほどのワックスです。
さらに、防汚性能が非常に高く春の雪でも塗って滑っているとほとんど汚れがつかない上、多少の汚れがついた場合はそのままスポンジにワックスを付け擦ると汚れがとれてしまったりします。
私たちレスキューワックス スタッフは春の雪を滑った後もワクシングやクリーニングはしたことがありません。
滑り終わる前の最終滑走の頃、雪虎を塗って滑ることでその日についた汚れもとれてしまったりします。
(全ての汚れがつかないわけではありません)
使い方
適量を滑走面又はスポンジに付け、滑走面に塗布します。薄く均一に塗り広げられる量が適量です。(通常スキー一本2滴程度、スノーボード3滴程度)
黒固形の上に雪虎を塗ることで春の最高滑走性能を引き出すことが可能です。
さらに上をいく使い方
チームレスキューワックスのワックスは殆どが組み合わせ可能となっています。特におすすめの使用方法は
先に「黒固形」を塗りその上から「SEKKO/雪虎」を塗布。
先に「黒固形」を塗りその上から「RESCUE ZERO」&「SEKKO/雪虎」を塗布。
「SEKKO/雪虎」と「RESCUE ZERO」やその他生塗り系を重ね塗り。
などの様々な組み合わせが可能です。お手持ちのワックスを使って重ね塗りにもチャレンジしてみてくださいませ。
今年のレースでは、「SEKKO/雪虎」と「RESCUE ZERO」で3月の大会の多くを優勝で飾りました。
「黒固形」
「黒固形」は名前の通り黒い固形ワックスです。パラフィンをベースにレーシングでも使われるグラファイトのほか、2020シーズンはさらに改良を重ね黒固形ver,1.5となりました。その塗りやすさの簡単さとは裏腹にトップレーサーすらも悩ませる春の雪で気持ちよく滑走する為の実はプロ使用のワックスです。
固形成分の中には、RESCUE ZEROの開発段階で得られたノウハウを導入しており、滑走面にこすりつけるだけの簡単施工な上、文字や絵を描くように塗っても良いことから「おえかきワックス」としても認知されキッズからトッププロまで親しまれています。
環境対応では ノンフッ素、ノンシリコン、人体に不活性、環境ホルモン等の該当素材は使用していません。
滑りの秘密
黒固形は固形を滑走面へすり込むことで、水や汚れに対しての簡単でありながらしっかりした吸着力を持ち現場で塗ることができる簡単さをもつ液体やパウダーに比べても強い密着度をもっていることが特徴です。
その為、汚れた雪や溶けた雪にたいして有効でその成分にはレーシングで培った技術を入れることで滑走面に滑る成分を強固に塗りつけることが可能です。
その性能の高さから絵を描くように塗っても効果が感じられることからおえかきワックスとも言われています。
使用方法
滑走面に直接塗ります。毛羽立ちのひどい箇所には入念に塗布して下さい。
ある程度荒く全面に塗らなくても高い滑走性能を発揮しますがレースなど競技の場合はコルク等で押さえつけるように擦っていただくと耐久性があがります。
大会実績
2019シーズン ケスラーカップ余郷さくらオープン女子 優勝
2020シーズン
ケスラーカップ アルペンオープンクラス男子 須藤高太郎 優勝
ケスラーカップ アルペンオープンクラス男子 余郷隆正 準優勝
ケスラーカップ フリースタイルオープンクラス男子 須藤高太郎 優勝
ケスラーカップオープン女子 余郷さくら3位
湯の丸カップGS 須藤高太郎 優勝
マルグッチカップ GS/SL 住永翔吾 W優勝
よくある質問
- Q.雪虎と黒固形どちらが滑りますか?
- A.どちらも滑ります。基本的にほぼ同じ雪質に対して有効です。スピードを求めるのが雪虎、長持ちや力強さを求めるのが黒固形と考えていただければ良いかと思います。現在日本の雪質は季節変化、気温、黄砂、pm2.5、花粉、火山灰、そして昨今ではプラスチック繊維すらも空から降って来ています。世界でも最も難しい雪でもあるのが実は日本の雪質です。状況に応じて雪虎と黒固形を使い比べたり、重ね塗りをすることができる為最高レベルの滑走をお求めの場合は組み合わせも検討してみて下さい。それぞれのワックスの成分を相乗効果をだすことでより高い性能を引き出せます。
- Q.どのワックスを使えば良いですか?
- A.レスキューワックス のアイロン不要のワックスラインナップでのおすすめは、冬季「KIWAMI/極」と春の「SEKKO/雪虎」です。3月まで滑走の冬季メインのお客様には一番人気は「極」です。またファミリー向けには「生塗り固形」がさらに簡単です。そしてパウダー系ワックス「ICHIBAN+」と「RESCUE ZERO」はさらにレース志向のお客様におすすめとなっています。
春は「SEKKO/雪虎」がおすすめですがさらに悪雪となる4月からゴールデンウイーク以降も滑られるお客様は「黒固形」がおすすめです。また、ファミリーユーザー様などは手も汚れずポケットにいれられる「黒固形」をもっていればお子さんとお絵描きで楽しんでいただけます。